なかはら歯科医院

コミュニケーションと予防であなたのお口を守ります。

ご予約・お問い合わせ: 0952-53-1849
〒842-0122 佐賀県神埼市城原1256-1
ダイレックス日の隈店2F

診療案内

予防の先にあるもの

なかはら歯科医院では、患者様の「食べたいものをおいしく食べることが出来る」という日常の何気ない幸せに貢献することをコンセプトに掲げ、そのための予防のノウハウを提供しています。日々の診療では、いつの間にか予防行為自体が目的になりがちです。

たとえばブラッシングが上手になること、これはこれで必要なことですが、肝心なことは、ブラッシングが上達することでどんな良いことが得られるのか?というところにあります。お手入れが行き届けば病気になる可能性は小さくなります。病気にならなければ歯を失う可能性も小さくなります。歯を失わなければ、一生自分の歯で何でもバリバリ食べることができるのです。この一生自分の歯で何でもバリバリ食べることができるという目標を我々スタッフと患者様が共有し、どうすればその目標に向かうことができるのか一緒に考える関係を築くこと。

そこに予防の本質があると考えます

我々は、説明をする際に「○○しないと××になりますよ」とついついネガティブなお話をしてしまいがちです。「○○すれば××することが出来ますよ!」とポジティブな発想を患者様に与えることが出来るようにお話すべきでしょう

予防の先には何があるのか?常にイメージを持ち続け、私たちと一緒にゴールを目指しましょう!

定期健診とは?

何の自覚症状もない方が、客観的に診て本当に問題が無いのか健診させていただき、小さな変化を見つけ出し、的確なアドバイスや予防処置を施すことにより前もって病気を防ぐことです

歯科で予防といえば、むし歯予防と歯周病予防はすぐに思い浮かぶでしょう。その他にも、唇、舌、粘膜、顎関節、入れ歯などの人工物の変化も見逃せません。病気の始まりを自覚できる人はいません。自覚症状が出始めたら、もうそれは進行した病気の状態なのです。定期健診で病気になりそうな所を発見できれば、そこに対してアドバイスや予防処置が出来ます。そうすることで再び健康な状態に引き上げることが出来ます。適切な期間でこれを繰り返せば病気になる可能性は極めて低くなります

自分の口の中は直接見ることができませんのでご自身で良いか悪いか判断することは難しいでしょう。健康なときにそれを自覚することは難しく、損なってはじめて健康をありがたく感じるものです。我々が定期健診を勧めるのは、「食べたいものをおいしく食べる」なにげない日常の幸せを失っていただきたくないからなのです

ムシ歯予防(予防充填とフッ素塗布)

ムシ歯にはなっていないけれど、お手入れが困難で将来ムシ歯になる可能性が高いところを人工物で塞いでおくことを予防充填といいます

具体的な場所は、奥歯の噛む面の溝、前歯の裏側の孔等です。この溝や孔が浅い(ブラシの毛先が底まで届く)場合は必要ありませんが、溝や孔が深くてブラシの毛先が底まで届かない場合が適応です。ヒトの歯は、ハグキから出てすぐの状態がもっとも酸に対する抵抗力が弱く、唾液にさらされることで唾液中のカルシウムやリンなどを取り込み、徐々に強化されていきます。

ということは、口の中に出てきて間もない永久歯に予防充填を行うことは虫歯予防に非常に効果的と言えます。特に乳歯にムシ歯がたくさんあった子供さんは、積極的にお勧めします。しかし、この方法は溝や孔には有効ですが歯と歯の間や歯の平らな面には用いることができません。そういった所はやはり、ブラッシングなどのお手入れが欠かせません。

予防充填処置は、お手入れをサボるためのものではありません。あくまでもお手入れをサポートするものなのです

一方、フッ素塗布とはフッ素で歯の結晶構造を強化してムシ歯になりにくくする予防処置です。こちらも、口の中に出てきて間もない永久歯に施すことが効果的です。だからといってフッ素塗布でムシ歯予防を行なうのは子供だけではありません。フッ素は老若男女問わず、歯の質を強くする作用が期待できます。

当医院では、定期健診で来院される成人の患者様の中でも、ムシ歯になるリスクの高い方にはフッ素塗布を行ないます。たとえば、歯周病でハグキが下がり、歯根が露出している場合や唾液の分泌が少ない場合、などです。特に、口が渇く方、つまり唾液の分泌が少ない方(唾液を作る組織の異常、服薬の副作用など)は要注意。唾液の抗菌作用が著しく低下しますので積極的にフッ素を作用させる必要があります。

フッ素は、歯の質を強化しますが、細菌の活動が勝ってしまえばムシ歯は出来てしまいます。つまり、フッ素はムシ歯を完全に防ぐ薬ではないのです。ムシ歯予防とは、歯科医院で行なう予防処置のみではなく、お手入れ(ブラッシング)や食べ物の摂りかたなどいろんな角度からのアプローチが必要なのです。

歯周病予防

ハグキの炎症、起こり始めは全く自覚症状がありません。しかし、ハグキの検査を行なうことで炎症の起こり始めを気づいてもらうことができます。

「前回定期健診を行った後、変わりはありませんでしたか?」と尋ねると、ほとんどの方が「全く変わりありませんでした。」とお答えになります。しかし、いざ、ハグキの状態をチェックしてみると、炎症を起こしかけている場所がチラホラあるのです。本当は変わりがあるのだけれど患者様自身が気づいていないだけなのです。ここで大事なのは患者様にハグキのウィークポイントとしてその場所を自覚していただくことです。何気なく手入れをするのと、ここが弱いんだと自覚して手入れするのとでは効果が格段に違います。そうしてウィークポイントがなくなれば「理想の状態」が得られることでしょう。患者様にちょっとした気づきを与えることが定期健診の大きな役割だと考えます

また、ハグキの改善はとてもゆっくり行われますので、「今、ハグキが良くなっている!」というような実感は得ることが出来ません。「いつの間にか」とか「言われてみると」変わっている場合がほとんどです。そこで、治療を開始する前の検査データと定期健診に入った後の検査データを患者様に比較して見ていただきます。「数字が小さくなっている!」、「出血部位がなくなっている!」と一目瞭然です。そこでお伝えしたいことは、「患者様が意識して日ごろのお手入れを積み重ねた結果がこの検査データの変化なのですよ!」ということです。

「ブラッシング指導を受けて磨いてはいるものの、効果は出ているのかな?」そう思っていらっしゃる患者様に、「あなたの努力は報われていますよ」とお伝えして今後のお手入れの動機付けにしていただきたいのです。「今まで頑張ってきてよかった。」「よし、また頑張ろう!」そういう前向きな気持ちになってほしい。なぜなら、その先には食べたいものをおいしく食べられる幸せがあるからです

定期健診で行なう歯周病予防とは主に、我々が行うプロフェッショナルケアと患者様の日頃の歯みがきの修正です。

歯みがきには大体癖があります。ブラッシング指導を受けて気を付けていても、いつの間にかもとの癖が出てしまいがちです。この癖を修正していただくこと。ちょっとしたことですが、この修正をコツコツ積み重ねることが出来れば、ハグキが悪くなる可能性はグッと低く抑えることが出来るのです。残念ながら1回行えば一生もつ様な予防処置など存在しません。千里の道も一歩から。未来の自分のために、一つ一つ積み重ねて行きましょう!

食べたいものをおいしく食べることが出来る、明るい未来が待っていますよ。