なかはら歯科医院

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診療案内

ムシ歯の治療とは?

ムシ歯とは、細菌の出す酸が歯を溶かしてしまう病気です。

まず細菌の出した酸が歯の健康な部分からカルシウムを溶かし出し、軟らかくボソボソなったところに細菌が進入していきます。さらにそこで細菌が酸を出し……ということを繰り返しながら深く進行していきます。

ムシ歯を食い止めるためには酸を出す細菌を駆除しなければなりません。細菌のみを駆除できれば理想的ですが残念ながら不可能です。だから、軟らかくなっている歯質は全て除去、酸がしみこんでいる所(健康な歯質が出てくる所)まで完全に除去しなければいけません。細菌の残っている歯質を残してしまうと、そこから再びムシ歯が進んでしまう可能性があるからです

健康な歯質かどうかは、歯質の色と削った時の指先に伝わる道具の感触で見分けます。しかも、ただ単に削ればよいというものでもありません。ムシ歯を削る場合は、神経に与えるダメージも考慮しないといけません。今までムシ歯の進行によってダメージを受けている神経です。暴力的に削れば、それだけ神経に与えるダメージも大きくなってしまい、治療後のいろいろな問題を引き起こす原因にもなりかねません。指先に神経を集中し可能な限り歯の神経にダメージを与えないように除去します

というわけで、ムシ歯治療は非常に神経(私の)を使いますし、結構時間もかかってしまうのです。更に、どこまでムシ歯が進行しているのかは実際に削ってみないと分かりません。意外にも、ムシ歯の治療は時間が読めない処置なのです。そうして完全にムシ歯の除去が出来たら、詰め物や被せ物など人工物が外れにくいように、残った歯が欠けないように形態を整えます。ここまでがムシ歯の治療のメインです。

ムシ歯治療とは細菌感染した歯質を完全に取り除くことなのです。型を取って人工物を詰めたり被せたりするのがムシ歯治療のメインと思われがちですが、これらは治療というより、いわゆるリハビリ(機能回復のための処置)と捉えたほうがしっくりきます。

生きている歯

ムシ歯を治療する際、細菌の出した酸で溶かされて軟らかく、ボソボソになった歯を注意深く削っていきます。その際に、ムシ歯が神経まで届いてしまっていると、削っている途中に神経が露出して出血して来る事があります。こうなると残念ながらほとんどの場合、神経を取る処置に移行せざるを得ません。感染した神経はいずれ壊死してしまうからです。

歯の中の空洞(歯髄腔)は、歯髄細胞で満たされており中を神経線維や血管が通っています。血流があり、歯はちゃんと生きているのです。 歯髄の機能は、象牙質を作り栄養を補給する・知覚をつかさどる・細菌感染に対して防衛することです。

だから、歯の神経を取るということはその機能が働かなくなり、歯が死んでしまうと言わざるを得ません。歯が死んでしまうと、もろくなり割れやすくなるともいわれています。

ムシ歯は進むことはあっても元に戻ることはありえません。我々がムシ歯の早期発見早期治療を目指すのは、 神経を守るため、歯を守るため、食べたいものを美味しく食べる幸せを守る為なのです

痛くないムシ歯

ムシ歯は痛いものと思い込みがちですが、歯と歯の間、奥歯の噛む面の溝、などにできる初期のムシ歯は全く痛みがありません。無症状に徐々に進行してしまいますので、痛みや違和感を覚えるようになったら、かなりムシ歯は進んでいると思っていただいて良いでしょう

一方、神経を取ってしまった歯はムシ歯になっても全く自覚症状が出ません。歯がムシ歯でほとんど無くなり、かぶせたものが取れてしまって、初めて気づくのです。そうなると歯根を残すことが出来なくなり、最悪の場合抜歯に到ることもあります。

保存は無理ですね……」と説明すると「ぜんぜん痛くなかったけど……」とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。ご本人に痛みは一切無く指摘されなければ気づいていただけないのは当然なのです

しかし、定期健診にきていただけると、わずかな変化からムシ歯の兆候を見つけることが出来ます。早期に対処できれば抜歯に到らなくて済む歯もあるでしょう。

早期発見・早期治療を目指して「痛くなってから治療すればいいや」から「なんとも無いけど健診しておこう」に考えをシフトしましょう!!